第189章

島宮奈々未が病院に急行するのは、今日だけで三度目だった。

今年という年は、まったくもって波乱万丈だ。これまでの二十五年間の人生を合わせたよりも、はるかに色濃く、刺激に満ちている。

そしてその刺激はすべて、丹羽光世という男に巡り会ってから始まったものだった。

病院に到着するや否や、すぐさま一連の検査が手配された。

下された診断は、切迫流産。

原因について医師はいくつか可能性を挙げたが、奈々未自身は外的要因が最も大きいだろうと感じていた。

医師からは、絶対安静のための入院を言い渡された。

ベッドに横たわる奈々未の胸には、未だに冷たい恐怖が渦巻いていた。

綾田雪菜もすっかり肝を冷や...

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